あすなろ助産所

こどもの日

こんにちは♪

5月5日、こどもの日が過ぎ、ゴールデンウィークも終わり、また日常が戻っています。

助産所はゴールデンウィーク中も何日か動いておりましたが、1日お休みいただけた日もあり、久しぶりの休暇を満喫しました✨。

 

さて、今回は「こどもの数」について書こうと思います✏️。

例年こどもの日を前に総務省が発表する国内のこどもの数は1366万人(前年より35万人減)。44年連続の減少。1400万人を下回るのは調査開始以来初めてだそうです。

ちなみに、減少が始まる前の1981年のこどもの数は2760万人。今はその半分。

あ〜ら、減少は私が生まれた年からなのね…(年齢割れる 笑)。

 

この数字を、この現状を、皆さんはどう捉え、何を思い、また何を望みますか??

生まれてくるこどもの数が年々減っているわけですから、そのこども達がおとなになってこどもを持つことを考えたとして、人口が増加に転じるようにするのは、かなり難しいことだと考えます。

 

国としては、こどもの数を増やすことが大切で、もちろん、国家を維持し、運営して行くにはその通りだと思うのです。

ただ…今のままでは、それは難しいだろうな、と感じています。

国や都道府県、市区町村レベルでも、以前に比べたら、子育て支援サービスも充実しているし、給付金などもあり、改善はされていますが…。

国のお偉い方々からしたら「どーよ?十分やってるでしょ?」な感覚かもしれません。

 

しかし、私が活動するフィールドはこんな呟きで溢れています。

 

「本当はもう少し自宅で見たいけど、このタイミングを逃すと保育園に入れないので、復帰します」

「旦那さんが育休取ってお給料減るなら、働いて来てもらう方がいいのに、なんか取らされてます」

「育休はなくても大丈夫だけど、旦那さんが朝、上の子を幼稚園に送ってから出社してくれたらいいな」

「上の子の保育園で既に妊婦さんが6人くらいいて…。それと自分併せたら、次の年度の0歳児枠がほぼ埋まるから震えてます」

 

 

つまりは…

○育休給付金は給与全額支給にして欲しい

○産休を取得して以降の諸々の支給までのタイムラグをなくして欲しい

○育休取得は選択制にして欲しい

○育休取得するしないにかかわらず、子育て中は出退勤時間や在宅か出勤かの調整が叶うようにして欲しい

○希望のタイミングで保育園や幼稚園に入れるシステムにして欲しい

○日祝祭日も登園可能にして欲しい

○ベビーシッター事業の拡充をして欲しい

○病児保育施設の拡充をして欲しい

ということなのでしょうね…。

 

私も自分の経験から「わかる!わかる!」と思います。

産休に入ってから給付金が実際に振り込まれるまでには産後3ヶ月無給の時期があり、震えました。

育休給付金も7割弱なので震えました。

つまりは半年くらいは無給でもやれるくらいの貯蓄がなければ、出産できないということです。

 

保育園申請はどの子も、嘆願書を添えて担当者に顔を覚えられる程通いました。

本音はどの子ももう少し後に復帰したかったですが、生活困窮と保育園入園の難しさの点から選択肢はなかったです。

保育園入園後、子どもはあらゆる菌に晒され、ひと通り洗礼を受けます。

発熱しても預ける病児保育施設の数が足りません。「お母さん、ごめんね。明日もいっぱいで」と施設の看護師さんが謝ってくれますが、彼女達が悪いわけではありません。

昨年度から東京都が始めたベビーシッター費用の補助も…難点があり過ぎます。

都の提携先リストから利用者が直接問い合わせをするシステムですが、聞いてみれば、エリア対象外だったり、予約に空きがなかったり。結局必要な時に安心して使える先ではないな、と感じました。

 

こういう子育て中の私達の「リアル」が、ちゃんと行政に届くようにするには、どうすればよいのかを、モクモク考える日々です。

 

「わが子と一緒にいたいって思えるって、最高に幸せで素敵なことなのに…。そんなお母さんやお父さんの気持ち優先じゃないタイミングで保育園に入れないといけないって、切ないですね」

こんな言葉掛けをすることもしばしば。

 

「産んでもいいかな」

「子育てしてみてもいいかな」

ではなくて、

「産んでみたい」

「子育てしてみたい」

そう思える社会になったら、自然とこどもの数は増えるでしょうね。

 

私が長年通う美容院の美容師さんと、この話題についてよく話をします。

「長年1人で自由に過ごしてるぼくみたいなのが、こどもいたらいいな、とか、こども欲しい!!って思えるような政策してくれなかったら、増えないよね」

今のままではまだまだ「異次元の少子化対策」にはなっていないですね…。

私にやれることを模索しながら、コツコツと!!そんなことを考えたこどもの日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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